思い出の黒糖

ほんの少しの黒糖をもらうことがあって、ふと思い出したことがある。

祖父母の家に常備されていた黒糖のことだ。

物心つく頃からずっとあった。ジャムの空き瓶なんかに入れられた黒糖の大きなかけら。蓋の印刷は長年使われてきたからか、はげている。

祖父が使い込まれて白っぽくなっている木の太い短い箸で取り出して、孫の私たちの小さな手に配ってくれたのを覚えてる。時々直接手を入れて勝手に食べてたっけ。

私にとって黒糖といえば大きなかけらで、木の短くて太い箸で、祖父だった。

 

祖父が4年前に亡くなって、あの瓶と箸は処分されてしまった。

でも私は黒糖を見ると、大きなかけらが入った瓶と、木の箸で取り出す祖父のことをやっぱり思い出すのだ。

Netflixのおすすめを知りたい

投稿が滞ってしまった。サボり続けるのはあんまり良くない。癖になってしまうから頑張って戻ってきた。こういるのはリズムが大切だよね。

2週間くらい前か、念願のNetflixに入会した。これまで映画を観るときはAmazon primeで観ていて、アマプラで観たい作品が全部観れていないのに他のに入会するのは…とずっと渋っていたけど、Netflix限定の作品がやっぱり観たくて。

入会すると、こんなのもあるんだ、これ観たかったんだよね、の連続で楽しい。たくさんの作品があってわくわくする。暇さえあれば開いてマイリストの保存を増やしてしまう。

映画を観たくて入会したけど、Netflixには想像以上にドラマが多い。ドラマを見る習慣はなかったけれど、気になるのがたくさんで楽しみ。

これは絶対に観て!というのがあれば教えてもらえると嬉しいな。限定のものは特にわからないので…

最近は何を観るのか探す時間すらも楽しいよ。

休日の朝に散歩する

休日の朝に街を歩くのが好き。

朝と言ってもそんなに早くはなくて、8時とか9時とか。平日なら通勤通学で賑わうような、空いているお店がわずかな時間。

 

休日の朝は平和だ。

赤いバンダナを巻いた人たちがいるなと思ったら、健康ウォーキングみたいな会の人たち。首に巻いている人がほとんどだけど、頭に頭巾のように巻く人もいて面白い。のっぽのおじいさんと小柄なおじいさんの凸凹コンビがにこやかにバンダナを受け取っている横を通り過ぎる。

かと思うと、歩道の隅のちょっとした出っ張りに座ってタバコを吸うファンキーなおばあさんがいる。

帰り道によく行く薬局が、トイレットペーパーやお買い得品の積まれたカートを引っ張り出してきて開店準備を始めている。

 

平日の朝は余裕がなくて周りを見れない。休日に時々、こうしてゆっくり思いのまま歩く時間が私の癒しだ。

犬たちの流行について

最近、夜に外を歩いていると、首に光る輪っかをつけた犬とよく出会う。

実際のところは安全のためとかで飼い主さんの意思でつけているのだろうけど、あまりにもよく出会うものだから犬たちの間で流行っているのではないかと想像した。

 

「今年の流行はこれ!!」みたいな見出しが付いたファッション雑誌の記事があるんじゃないか。青色の光を差し色におしゃれしたり、恋人同士でお揃いにしたり、楽しみ方は沢山ありそう。

他の子が付けているのを見た光る首輪デビューを果たしていない犬が、飼い主さんに買ってとねだるところもかわいいだろうな。

犬同士ですれ違う時、そのカラーいいですね、あらそちらも素敵ですね、なんていう会話も微笑ましい。

 

そんなふうに考えていたら、散歩する犬はもちろん、その光る首元もあまりに可愛く思えるのだった。

びっくりするくらい美味しいパスタが作れた日

この間、冷蔵庫に生クリームが余っているという話を書いた。

 

その生クリームは先日、クリームパスタにして食べたのだけど、びっくりするくらいに美味しかったので、ここに書いておきたいと思う。

フライパンひとつでできる簡単もちもちベーコンとアスパラのクリームパスタはまた絶対に作りたくなるから。

 

まず、パスタ250gを水につけておく。その間にお風呂や他のご飯の準備をしておくといい感じ。今回は2人分だったけれど、2人ともあまりにお腹が空いていたので少し多め。

そして、水600mlとオリーブオイル大さじ2くらいをフライパンに入れてよく混ぜる。そこに塩胡椒、生クリームを入れて軽く混ぜたらパスタと具材(今回はアスパラとベーコン)を入れて、パスタの茹で時間と同じだけ火にかける。沸騰したら蓋をする。

時間になったら蓋をとって、ソースがいい感じになるまで煮詰めて出来上がり。

 

洗い物が少ないのと、あらかじめ水につけておいたパスタがもちもちで、変に凝った味付けじゃないのでクリームだけどさっぱり食べられる。

 

食べながら恋人と何度も顔を見合わせて美味しいねと言い合った。

生クリームの新しい使い道を発見できたし、大満足の夜ご飯だ。

大好きなもちもち

最近ハマっているパンがある。

ローソンで売っているもちもちしていてチョコレートが練りこまれているパン。

商品名は「もっちチョコパン」だけど、愛を込めてもちもちパンと呼んでいるから、ここでもそう呼ぶことにする。

 

初めて出会ったのは1ヶ月くらい前。休日、お昼過ぎに起きた恋人が映画を見るためにうちに来てくれることになった。そのときにお昼ごはんとして買ってきたのがもちもちパンだ。

私はすでにお昼ご飯を済ませていたけれど、恋人の優しさに甘えて、一口もらったら美味しくてびっくりしたのだ。

 

私はもちもちしたものに目がない。

小さな時からお餅やお団子、大福をはじめとする和菓子から、ポンデリングポンデケージョのようなもちふわの食べ物まで、全部好きだった。もちもちと謳われた食べ物には無条件で惹かれたし、それは今でも変わらない。

 

だけど時々、本当にこれはもちもちですか、と言いたくなるようなものもある。美味しいことに変わりはないけど、これはどちらかと言うとふわふわと言うべきなのではないですか、と。

 

その点、もちもちパンは本当にもちもちだった。私がパンとして求めるもちもち感をしっかり兼ね備えていたのだ。

そして、チョコレートの主張し過ぎない甘さがもちもち感の美味しさをさらにアップさせている。

ずっと食べていたくなるもちもち食感と丁度いい甘さで、いつまででも食べていたくなる。

 

初めて食べた時、「パプリカ」というアニメ映画を観ている時だった。鮮やかで独特な色彩と不思議なストーリー、耳に残る言葉の羅列が続く印象的な映画だった。

でもそれと同じくらい、もちもちパンは私にインパクトを与えたのだ。

 

次の日の朝、起きた時すぐに食べたいと思って、恋人とお揃いでもちもちパンを買いに行って食べた。その次の日の朝、やっぱり食べたいと思って恋人を置いて1人で買いに行って食べた。

それからと言うもの、毎朝食べることはないけれど、コンビニでご飯を買う時には大体もちもちパンを買うようになった。この前ローソンに行ったらもちもちパンがなくて、代わりとしてもちもちあんドーナツを買った。美味しかったけど、もちもち感は控えめで、お昼には甘過ぎて、やっぱりもちもちパンじゃないと…ともちもちパンへの愛をさらに深めることになってしまった。

 

今朝も、もちもちパンを食べた。

私よりかはマシだけど、同じくもちもちパンにハマった恋人が買っていたやつ。お昼ラーメン食べに行くから食べていいよと。感謝の気持ちで朝から幸せな時間を過ごさせてもらった。

 

でもお昼時の今、とてもお腹が空いている。

そこにローソンが見える。

ああ、もちもちパンが食べたい。

 

仲良くなるための努力について

会社の同期が人との関わりで悩んでいるらしいという話を聞いた。

 

私は気の利いた話をするのがひどく苦手で、その場をつなぐための和やかに談笑しなければならない場面なんて、もう最悪な時間だと思っている。つまりは人と仲良くなるのも苦手で、人間関係の悩みは常にうっすらとある状態。

そんなだから、同期が悩んでいるという話を聞いて一瞬、人間関係の悩みがない場所なんてどこにでもあるから、と思ってしまった。仕方がないことだよ、と。

 

だけど思い出した。同期は初対面の人とも積極的に話して、相手を立てて和やかに談笑している。そういう努力ができる人だ。

 

私は苦手だから、鼻から努力しない。仲良くなろうとしない。そんな私が同期に人間関係の悩みは仕方がない、と思うのは間違っているんじゃないかと思った。

同期は人と仲良くなろうとしているから、上手くいかなくて悩んでいる。私はそもそも仲良くなろうとしないから、最初から諦めているから、そんな私が仲良くなれなくても仕方がないというのは、なんと説得力のないことだろう。

 

こういう話に、どちらが正しいというのはないと思う。ただ、全てを知ったようにものを言う人にはなりたくないと強く思う。